問題は自分のために起こる

なんであれ、何か問題が起こるって嫌ですよね。
できれば、自分に起こることは楽しくて嬉しいことばかりがいい！　と思います。

でも、そうもいかないのが私たちの人生です。
私は過去の仕事柄、普通よりも沢山の人と会ってきたと思いますが、
今のところ、「私の人生は楽しいことしか起こらなかった」と言っている人に
出会ったことがありません。
どんな人も事の大小はあるものの、何かしらの波風を人生で経験してきています。
読んでくださる皆さんは、どうですか？

そう、私もこれまで、それなりの波風を経験してきました。
自分なりにずいぶん頑張ってきて、
人生における頑張りのストックをずいぶん使い果たしたように思います。

なので、知り合いの画家さんと話していて、
困難や苦しみを創作のエネルギーにしているよ、
と言っているのを聞いた時、
いや～～～、無理……
私はこれ以上、苦しいことは嫌だ……
なんて、その人に言った事を覚えています。

でも、恒美(ひさみ)さんは言うんです。
「問題って、自分を知るために起きてくるからね」

これを聞いて思わず、
「ええ～！こんなに苦しいことが、自分のために起きてくるなんて言われても！　」
と言った私に、
恒美さんが問題が起こった時それを扱うにはどうしたら良いかを、教えてくれました。

「まずは、苦しいなどのネガティブな感覚がある時、私たちは何かしら本質の自分から離れているんだよ。

一般的にポジティブと表現される感覚は、本質の魂の意識の感覚に近いの。
私たちがポジティブな感覚が好きなのは、それが自分の本質に近いからなんだよね」

なるほど、確かに私たちは誰に教えられなくても、自然とポジティブな感覚を好みます。
それは自分たちの本質に近いからなのですね。

「それでね、例えば何か苦しいと感じる出来事が起こったとする。
その時に、『この苦しみを引き寄せる自分の思いって何だろう』
と自分に問いかけてみて。
『この状況に反応している私の思いってどんな性質だろう……？ 』ってね。

それがわかった時、何であれ否定しなくていいんだよ。『へー、なるほどね』って気づくだけでOK。

例えばイライラする時、そこには
『こうであるべきなのに』『こうあってほしいのに』
こんな決めつけがあったりするの。

『へー、なるほどー、自分にはこんな決めつけがあるんだー』
これだけで大丈夫。
イラッとする自分に気づいていくだけでいいの。

どうにかしようとしないで、『そうなんだー』と明らかにしてビックリするだけでいい。
こんな感じで、自分を発見していってね」

今までお伝えした記事にも書きましたが、
恒美さんはよく
「知るだけでいい」「気づくだけでいい」
と言います。

問題が自分に起きた時も、同じなんですね。
問題と思う現実の状況に反応している自分の思いの性質に「気づく」それだけでいいんですね。

「問題が起こると、自分の本質から離れた性質を発見することができるの。
そして、発見するたびに本質に戻っていくことができる。
問題はそのために起きてくるんだよ」

これを読んでいる皆さんの中で、
今、問題の渦中にいるという人もいるかもしれません。
渦中にいる時はなかなか
「問題は自分のために起きている」
と心から思えないと思います。

でも、いま
お伝えした事を心の片隅に置いておいて、少し余裕のある時に、
「この状況に反応している自分の思いって……？　」
と意識の矢印を自分の内側に向けて、その性質に気づいてみてくださいね。

読んでくれる皆さんの毎日が、愛と平和に満ちたものになりますように……