過去のデータは当たらなくなる?

スタッフのブログ 編集部ともこ

こんにちは。
スピリットマインド編集部のともこです。

数年前に恒美(ひさみ)さんと話していた時のことです。
こんな話をしてくれました。

「これから、過去のデータ的なことは当たらなくなってくるよ」

これを聞いた時はまだピンと来なくて、
そうなんだ? どうしてかな? と思ったくらいだったのですが、
急に思いついたように話してくれたこの内容が、
とても印象に残っていました。

ところが最近になって、世の中のあちこちで、
恒美さんが言っていたのはこのことかな? と感じるようなことを、
目にするようになってきました。

ジェリー・Z・ミュラーという歴史学者は「測りすぎ」という本で、
数値データでパフォーマンスを測ることによって起こる機能不全を、
さまざまな事例とともに紹介しています。

これを読むと、
私たちの今の社会があらゆることを数値化して評価しようとするあまりに、
数値データそのものを目的化するという状態を生んでしまい、
その数値を達成することがさも正しいかのような誤解をし、
その結果、本来の目的とは異なるところに
ずれていってしまっていることが分かります。

例えば本で紹介されている事例では、
外科医が手術の成功率に基づいて評価されたり報酬を決められたりすると、
複雑で重篤な症状の患者を避けるようになることが複数の調査で証明されている、というものが挙げられています。
難しい症例を避けることで、自分の仕事の成功率という数字が上げることができ、それによって評価が良くなれば報酬も上がります。
これは、避けられてしまった患者の生命の犠牲の上に成り立っている数字なのですが、彼らの死は数字には表れません。
本来なら重篤な患者ほど助けが必要なはずなのに、成功率を上げるために避けられてしまうという、こうした「本質からずれてしまっている」さまざまな話が、この本には載っています。


私は気になって、改めて恒美さんに話を聞いてみたのです。
「データ的なことは当たらなくなるって言ってたよね? それってどうしてなの? 」

恒美さんはこう答えてくれました。
「私たちの世界はこれまで、自我の思考を中心として作られてきたんだけど、
それが行き過ぎてしまったために、本質に戻る動きが起きているのは知っているよね。

今までの私達は自我の思考が強かったから、データや統計を通して、過去の積み重ねや傾向から未来の予測していたのだけど、これから先は、今、今のエネルギーをキャッチしてどう動けば良いか分かるという本質の意識が強く動いていくようになるの。

それは予測できない、データを超えたところの意識だから、
データを必要とする意識が薄れるの」

そうか、「測りすぎ」で語られている数々のエピソードにある、数値データの目的化や一人歩きは、自我の思考が行き過ぎてしまったから起きたことの一つなんですね。

そこにあったのは、数値データそのものの問題というより数値データの使い方の問題ではありましたが、恒美さんの話から、今後どうやら数値データそのものを取る意味が今までよりも薄れてくるようです。

そしてこれから先の未来は、行き過ぎた振り子が戻されて、
統計的なデータに振り回されない意識で、一人一人が本質へと戻っていく。

さまざまな事がズレてしまった所から本質に戻ったら、きっと自然と調和が取れていく世界になっていくのではないでしょうか。

そう思うと、なんだかホッとした気分になります。

 

 

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