WHO憲章でスピリチュアルが健康の定義に提案された

スタッフのブログ 編集部ともこ

皆さんは、スピリチュアルという言葉に、どんなイメージを持っていますか?

ある日、友人とおしゃべりしていた時のこと。
その友人は私にこう言いました。 
「私、スピリチュアルとか、そういう非科学的なことは信じないの」

それを聞いた時、
「なるほど、まだまだこれは一般的な感覚なのかもしれないな」
と思いました。
そこで「スピリチュアル」をキーワードに調べてみると、
なかなか興味深いことが分かったので、今回はそれを皆さんにシェアしようと思います。

スピリチュアルの歴史を見ていくと、宗教とは別の意味でこの言葉が使われるようになったのは、1960年代にアメリカで始まった、ニューエイジ運動からとされています。
ニューエイジ運動とは、瞑想、超能力、占星術、心霊写真、超常現象などの、精神世界やオカルティズムが若者の間で流行した現象を言うそうです。

日本には1990年代にスピリチュアルが外来語として入ってきて、その後「精神世界ブーム」が起きました。この言葉が一般的に使われるようになったのもこの頃からなのだとか。
そういえば2000年代に入ってから「オーラの泉」という番組が大ヒットしました。
それまでは低い霊現象を扱い、風変わりな行動をとって見せ、特定の宗教的背景を持ったり現世利益を提供したりしていた日本のスピリチュアルの表現が、この頃から特定の宗教的背景を持たず、高次のスピリットのメッセージを伝え、成熟した人格を養うことを重視する方向へシフトしたそうです。確かに現在のスピリチュアルでは、何かしら人格の完成を目指すことが必ず含まれて語られているように思います。

今やスピリチュアルに特化したイベントなどは毎年数十万人の集客力をみせ、日本におけるその市場規模は1兆円をはるか超え、まだまだ止まることなく拡大しているとのこと。
もうすっかりスピリチュアルは市民権を得て、社会に浸透しているのですね。

そんなスピリチュアルですが、なんと、1999年にスイスのジュネーブで開催されたWHO総会において、健康の定義に入れるよう提案されていたということを知りました。

それまでは、健康は以下のように定義されてきました。

「Health is state of complete physical,mental,and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.」(完全な肉体的、精神的、社会的福祉の状態であり、単に疾病または病弱の存在しないことではない)(厚生省昭和26年官報掲載の翻訳)

そして1999年に提案された健康の定義は以下の通りです。

「Health is dynamic state of complete physical,mental,spiritual and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.」
(肉体にも、精神的にも、霊的にも、社会的にも完全に満たされた動的状態であり、単に疾病または病弱の存在しないことではない)

Spiritual(スピリチュアル)という言葉がしっかりと明記されています。これが20年以上も前のことだとは。

この定義の変更は結局、当時は採択されなかったようですが、提案されたというだけでも時代の変化を感じました。

更に調べてみると、医療や福祉、教育、心理療法などのヒューマンケアに関わる人たちの間においても、今ではなんらかの方法でのスピリチュアリティの実践を重視する人たちが少なくないとのこと。ここまでくるともうオカルト的な世界どころか、すっかり非科学的な話でも無くなってますよね。

今回こうして、友人との会話からたまたまスピリチュアルについて調べたのですが、私たち一人ひとりの意識がバージョンアップしていかないで従来のイメージにとらわれていると、気づかないうちに時代の認識はどんどん変わっていっているんだなということを改めて感じた出来事となったのでした。

 

 

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